ご依頼人の方で、婚約中のパートナーを調査される方がおられます。

よくよく、話を聞いてみると、婚約？というよりかは「ご依頼人の暴走」と受けてとれることがありました。

2人の中で交わされたやり取りは「ヨボヨボニなっても一緒にいたいね」「実家の両親と食事をしよう」など微妙なやり取りです。

しかし、ご依頼人の中では結婚を前提→婚約状態・・・

しかし、二人の仲で温度差が生じ始め、最近では婚約者（？？）に着信拒否され、自宅を訪ねればストーカー呼ばわりだそうです。

ご依頼人は「これは立派な結婚詐欺」だまされたという考えでした。

詐欺で慰謝料を請求する為、新しい男性との接触する証拠がほしいとの事でした。

果たして、パートナーの彼女さんはご依頼人を婚約者として見なしていたのでしょうか。

婚約の定義

・結納

・婚約指輪の購入と贈呈
・同居のための住居、備品等の購入
・同居の開始
・結婚式場の下見や予約
・両親との面会と婚約者としての交際の報告
・互いの親族への婚約者としての紹介
・結婚式の招待状の作成や発送

詐欺で訴えるためには、将来結婚することの約束は、明確かつ真摯であることが必要となります。

そのため、裁判実務上、婚約の成否を巡り、「確かに将来の話は出ましたが、具体的な結婚話は無かった」などと彼女さんから主張される可能性があります。

極端な話、ベッドの上でのいわゆるピロートークで「結婚しよう」との話をしたとしても、将来の婚姻に向けた真摯な約束とはなかなか認定されないでしょう。

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